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| 北病院だより >> No.21 (2007/12) |
知っ得情報(インフルエンザ) |
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インフルエンザはインフルエンザウイルスにより起こる感染症で、風邪より重篤で油断すると生命を脅かすことがあります。特に乳幼児やお年寄りには注意が必要です。毎年11月上旬から散発的に始まり、1月から急激に増加し、4月上旬でほぼ終結します。ただ今年の春のインフルエンザは例年より、約2ヶ月遅れの3〜4月がピークになりました。
1〜2日の潜伏期の後に突然、急激に上昇する38〜39℃以上の発熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状に、鼻汁、咽頭痛、咳などの呼吸器症状がやや遅れて加わることが多いです。つまり最初は突然の発熱があり、殆ど同時か、やや遅れて風邪様症状がみられます。熱は1〜3日目にピークになり、3〜4日後に解熱し、1週間程度の経過で多くは自然に治癒します。小児では熱性痙攣を起こすこともあります。特に5歳以下の乳幼児に多い脳症(けいれん、意識障害、異常行動)には注意が必要です。
感染はインフルエンザに罹った人の咳やクシャミ、唾液などと共に放出されたウイルスが、口や鼻から入ることによって起こります。飛沫がついたところを触って、手指から口や鼻に入ることも多いです。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型があり、通常ヒトに流行するのはA型とB型で、さらにA型はウイルスの膜表面にHA、NAの2種類の突起で覆われ、また抗原性の違いによりHA(H1〜H15)、NA(N1〜N9)の亜系があります。新型ウイルスが出現して大流行を引き起こすのはA型です。A型ウイルスは高病原性鳥インフルエンザウイルスにも関係してきます。インフルエンザを疑われると、10〜15分程度で簡単に検査はできます。90%〜60%の検出率です。
治療薬には内服薬のタミフルがありインフルエンザA型、B型共に有効ですが、ウイルスを死滅させる薬ではなく、増殖を妨害する薬で発症から48時間以内に治療を開始しないと効果は乏しいです。罹病期間が1〜2日ほど短縮したり、ウイルスの排出量を減少させる効果があります。しかしタミフルを飲んだ小児の異常行動での事故死が続出し、成人のタミフルによると考えられる突然死もあり、厚生労働省は2007年3月に、特に10代の患者にはタミフルを原則として使用しないように指示をしています。
インフルエンザはかかる前の予防が大切で、インフルエンザワクチンが有効です。ただし効果がでるには3〜4週間はかかります。ワクチン接種でインフルエンザに70〜80%の人は罹らないか、罹っても軽くてすみます。65歳以上の高齢者の発病阻止率は50%前後ですが、死亡に関する有効率は80%です。また空気が乾燥していると罹り易くなるので部屋の湿度を50〜70%に保ち、室温も20〜25度に保つ、そしてうがいやマスクで喉の粘膜を乾燥から防ぐことも有効です。インフルエンザウイルスは脂質の膜で覆われているため、石鹸などの界面活性剤で簡単に死滅しますので、こまめな石鹸での手洗いも有効です。
特にタミフルなどで解熱しても、ウイルスは5〜7日間排出し続けることがあります。解熱後も幼児は更に3日、学生以上は2日間休むことが勧められます。今年もまたインフルエンザの季節になりました。11月からワクチン接種が始まっております。何よりもまず罹る前の予防が治療に勝ります。皆様も早めに予防接種を受けられることをお勧めします。
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